情報ビットは電子ビットから量子ビットへ。量子ビットの奔放な振る舞いの謎を知る。
現代物理学の語り手による、量子物理の情報についての科学読み物です。
難しい数式なしで、情報の意味、コンピュータの電子情報としてのビット、量子物理の核となる量子ビットへの変遷を歴史の流れに沿って解き明かします。
物理学の歴史と科学者たちのストーリーを、豊富な話題と巧みな文章で展開する科学エッセイです。
扱っているテーマは、シャノン理論、シュレーディンガーの猫、キュビット、量子コンピュータ、量子テレポーテーションなど、量子物理に欠かせない話題です。登場する物理学者は、ファインマン、プランク、アインシュタイン、ボルツマン、シュレーディンガー、ザイリンガーなど。
ニック・ボストロムのシュミレーション仮説など興味ある方はこの本をオススメします。
Hans Christian von Baeyerはウィリアム・アンド・マリー大学の物理学教授であり、 彼の本には「 情報:新しい科学の言語と温暖化の分散と時間の経過:熱の歴史」があります。
1938年に生まれました。
米国科学振興協会の科学ジャーナリズム賞の受賞者である。
目次
プロローグ-真のビッグ・クエスチョン
第1部 背景
(電気の雨-日常生活における情報
デモクリトスの呪文-なぜ情報が物理学を一変させるのか ほか)
第2部 古典的情報
(確率を見積もる-確率による情報の定量法
桁の数え上げ-神出鬼没の対数 ほか)
第3部 量子情報
(量子の仕掛け-明るみに出た量子の奇妙さ
ビーズ・ゲーム-量子重ね合わせの不思議 ほか)
第4部 現在進行中の研究
(ビット、ドル札、ヒット、ナット-シャノンを超えた情報理論
ザイリンガーの原理-実在の根底にある情報)