Necronomicon ネクロノミコン 和名では『死霊秘法』とも
ネクロノミコンっていうのはクトゥルフの中では重要なものであり
生半可にかじった程度じゃこの本に辿りつけない。
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザルが邪神からインスパイアされて書き残したといわれる邪教の書物。
内容は、この世界の成り立たせた「大いなるものども」の歴史であり、彼らの用いた邪悪な秘法についても言及がある。 「ナコト写本」「ヴォイニッチ原稿」などと並ぶ世界的な謎の書物の一つ。
原本は既に失われ、幾つかの写本が米国マサチューセッツ州立ミスカトニック大学などに、厳重保管されているという。
世界でも類を見ない知名度を誇る魔導書 ネクロノミコン
ネクロノミコン (Necronomicon) は、怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場する架空の書物である。
ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の中で重要なアイテムとして登場し、クトゥルフ神話を書き継いだ他の作家たちも自作の中に登場させ、この書物の遍歴を追加している。
ラヴクラフトが作中に記した来歴によれば、狂える詩人アブドル・アルハズラットにより、730年にダマスカスにおいて書かれた「アル・アジフ(Al Azif)」(もしくはキタブ・アル=アジフ:キタブは本/書の意)が原典であるとされる。
アジフは、アラブ人が魔物の鳴き声と考えた夜の音(昆虫の鳴き声)をあらわした言葉であると定義されている(ただし、アラビア語にアジフという単語はない。類音語として、うなる音または轟音の意味をもつアジズがある)。
「ネクロノミコン」の表題はギリシャ語への翻訳の際に与えられたものとされ、ギリシャ語のΝεκρός(Nekros 死体) – νόμος(nomos 掟) – εικών(eikon 表象) の合成語であり、「死者の掟の表象あるいは絵」の意とされる。
アルハズラットの最期については諸説があると設定されているが、執筆後に白昼のダマスカス路上で衆人環視の中、目に見えない怪物に生きたままむさぼり食われたというエピソードが、具体的な伝承として紹介されている。
現存する版本の多くは17世紀版で、ハーバード大学のワイドナー図書館、パリ国立図書館、ミスカトニック大学付属図書館、ブエノスアイレス大学図書館などに所蔵が確認されているが[、完全なものは世界に5部しか現存していないと設定されている。