hail eris(ヘイルエリス)つまりエリスに栄光あれ
エリスはギリシャ神話の不和の女神。ローマ神話のディスコルディア(Discordia)に相当する。不和を好み、口争いや殺人などの種々の災いの母でもある。戦場では血と埃にまみれた鎧を着て槍を持ち、火炎の息を吐く。
眠れる森の美女
この物語は、ギリシャ神話の「エリス」の話をヒントに作られたといわれています。
ギリシャ神話
ギリシア神話は、古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語である。ギリシャ神話とも言う。
古代ギリシア市民の教養であり、さらに古代地中海世界の共通知識でもあったが、現代では、世界的に広く知られており、ギリシャの小学校では、ギリシャ人にとって欠かせない教養として、歴史教科の一つになっている。
ギリシア神話は、ローマ神話の体系化と発展を促進した。プラトーン、古代ギリシアの哲学や思想、ヘレニズム時代の宗教や世界観、キリスト教神学の成立など、多方面に影響を与え、西欧の精神的な脊柱の一つとなった。
中世においても神話は伝承され続け、その後のルネサンス期、近世、近代の思想や芸術にとって、ギリシア神話は霊感の源泉であった。
ギリシャ神話と古事記は類似している
冥界訪問神話といえる“イザナキの黄泉の国訪問神話”と“ギリシャのオルペウス伝説”の類似
■日本神話
①主人公:イザナキ
② 妻 :イザナミ
③妻の死:火の神を生み、性器に火傷を負う不慮の事故で死亡
④夫の冒険:イザナキは黄泉の国へ行き、妻を連れ戻そうとした
⑤冥府の掟:イザナミの禁止に背いて、腐乱した亡妻の屍体を覗きみてしまった。
⑥結果:連れ戻すことに失敗
■ギリシア神話
①主人公:オルペウス
② 妻 :エウリュディケ
③妻の死:毒蛇に噛まれて落命
④夫の冒険:オルペウスは妻を冥界から連れ帰ろうと企てた
⑤冥府の掟:冥府にいる間に妻の姿を見てはならぬという禁令に違反した
⑥結果 :連れ戻すことに失敗
■日本神話
⑦冥府の掟2:黄泉の国の食べ物を食べてしまっていて、生者の仲間に戻ることは出来ない。
■ギリシア神話
⑦冥府の掟2:冥府ですでに石榴(ザクロ)の一部を食べてしまっており、上界に復帰することは出来ない。
■日本神話2
①主人公:女神アマテラス
②戯ける人:アメノウズメ
③笑いの誘発:アマテラスは男神スサノオの乱暴に怒って、天岩戸に籠ってしまった。アメノウズメが岩戸の前で陰部を露出して踊ったので笑いを誘い、アマテラスが出てきた。
■ギリシア神話2
①主人公:女神デメテル
②戯ける人:バウボ
③笑いの誘発:女神は神々の王ゼウスの承認のもと愛娘を奪われて以来、一片の食物も口にしなかったが、バウボが性器を露出し戯けたので、ついに食物を摂った。
■日本神話3
①主人公:女神アマテラス
②相手:弟であり海原の支配者、且つ地震を起こすなど地下の根の国の神格スサノオ
③相手の乱暴:スサノオが機屋に暴れ馬を投げ込んだので、織女が驚きの余り、杼で女陰を突いて死んでしまった
④結果:アマテラスは怒って天岩戸に籠ったのであらゆる禍が起こった
⑤形相:この話の前、アマテラスは男装し、完全武装して、すさまじい憤怒の形相でスサノオと会った
⑥子生み:二人は話し合って、アマテラスは五柱の男神を、スサノオは三柱の女神をもうけている
■ギリシア神話3
①主人公:女神デメテル
②相手:弟であり海の支配者、かつ地震を起こすなど地下世界の神格ポセイドン
③相手の乱暴:牝馬に姿を変えたデメテルを弟神ポセイドンが牡馬に変身して情欲を遂げた
④結果:デメテルは怒って洞穴に閉じこもって、世界を飢饉に陥れた
⑤形相:犯されたとき、デメテルは復讐の女神エリニュスの形相を表した
⑥子生み:この交わりの結果アレイオンと呼ばれる神馬を生んだ
■日本神話4
①主人公:アマテラス
②相手:ホノニニギ
③農業の発展:アマテラスは愛孫ホノニニギに稲穂を持たせて、この国土に降臨させている
■ギリシャ神話4
①主人公:デルメル
②相手:トリプトレモス
③農業の発展:デメテルはトリプトレモスに特別の愛情を注ぎ、我が子のように育て、麦の種子を持たせて空から世界に農業を広めさせた
エリスとイザナギ
誕生祝に招待されなかった魔法使いが林檎を投げ入れるストーリーが、エリスが結婚式に林檎を落とすのと同じです。
古事記のイザナキ
実はこの神話が、ギリシャ神話と似ていることは多くの研究者が指摘している事実です。
イザナキが冥界に行って、妻に「戻ろう」といったこと。
イザナミが「黄泉の国の食べ物を食べたので戻れないが、神様と交渉してみるから待ってて。私の姿を見ないでほしい」といったこと。
しかし、イザナキが姿を見てしまったので、一緒に生き返ることが出来なくなったこと。
それらは、オルフェウスの神話と同じなのです。
ヤマタノオロチ
スサノオノミコトがヤマタノオロチを助けて、姫と結婚する話ですが、実はギリシャ神話の「ペルセウスとアンドロメダ」の話にそっくりです。
どちらの神話も、主人公は「姫との結婚」を条件に怪物を倒しているのです。
「法隆寺の胴張りの起源は古代ギリシャのエンタシス」
エンタシス(entasis)は、建築において円柱下部もしくは中間部から、上部にかけて徐々に細くした形状の柱。
中央部が一番太い場合もある。
直径の違いによるテーパー形状は緩やかにふくらみがある場合が多い。
エンタシスを施した柱を下から見上げると、真っ直ぐな円柱よりも安定して見える錯覚を生むため巨大建築物の柱に用いられ、現代の建築でも使用されている構法である。