18 1/2-Minute Gap 18分半の差
1972年のウォーターゲート事件にて、ニクソン大統領が証拠として提出したテープに18分半の消されている部分があったというもの。偶然そうなってしまったと証言しているが、後に故意に消したものだと判明した。
ニクソンがテープの公開を拒絶し続けた一方、ホワイトハウスが編集したテープの筆記録を提出することには合意した。だが、公表された筆記録には削除箇所が多数存在し、ニクソンの支持層の中心だった保守層からもニクソン支持を大きく低下させる結果になった。
また、テープの大部分はディーンの報告を認めるものだったものの、その中の1本に18分30秒の消去された部分があることも判明。
世論の疑惑を引き起こしたがホワイトハウスは、ニクソンの秘書だったローズ・メアリー・ウッズが電話応答の際に誤って録音機につけたペダルを踏んでテープを消去したと説明した。
だが、ウッズが電話に出ながらペダルを踏むには、体操選手並に手足を伸ばさなければならないなど相当無理な姿勢になり、その様子を再現した写真もセンセーショナルに取り上げられてしまった。
後に鑑定したところ、この消去は複数回にわたり念入りに行われたことであることが判明し、尚且つ違法行為として訴追対象になるほど大幅であることも判明した。
ウォーターゲート事件
1972年、ワシントンのウォーターゲートビルにある民主党全国委員会本部に共和党筋の人物が盗聴装置設置のために侵入して逮捕されたことに端を発した、米国史上最大の政治スキャンダル。
1972年6月 17日アメリカの首都ワシントン D.C.のウォーターゲート・ビルにある民主党全国委員会本部に盗聴装置が仕掛けられようとしたことに端を発し,R.ニクソン大統領の辞任にまで発展した事件。
犯行グループは現場で逮捕されたが,ニクソン大統領再選委員会ならびに大統領側近がこの計画に関与していたことが明らかになったために重大な政治問題となり,さらにニクソン大統領自身が事件のもみ消し工作を行なったとの疑惑まで出てきた。
こうして大統領に対する証拠提出要求をめぐって大統領と議会との対立が深まったが,最高裁判所が証拠提出要求を支持する判決を下し,下院司法委員会が大統領の弾劾を可決するにいたったため,ついにニクソンは 74年8月9日大統領を辞任した (→ニクソン大統領弾劾問題 ) 。
この事件がアメリカ国民に与えた衝撃は大きく,大統領職への信頼の念が失われたほか,アメリカの政治制度そのものに対する内外のイメージは大きく失墜した。
ネルソン&デイビッド・ロックフェラーは友人のヘンリー・キッシンジャーをニクソン政権時代の国務長官に押し上げました。