未来を検知するといわれるランダムイベントジェネレータ。
ランダム・イベント・ジェネレーター(REG)。
未来を検知するブラック・ボックス
【Rednova】英国はエジンバラ大学の倉庫に小さな黒い箱が置かれている。箱は、およそタバコ二箱を重ねた程度の大きさで、無愛想な黒い鉄製の外装に包まれている。そして中にはどこにでもある計算機と変わらないマイクロチップが収められ、その機能はただ毎日、絶え間なくランダムに数字を吐き出し続けることのみである。しかしある科学者は言う。「この箱は信じがたい力を持っているんです。未来に世界で起こる出来事を次々と”検知”するんです。」この箱が初めて話題に上ったのは、あの忘れ難い9.11事件の時である。箱はちょうど二機の飛行機がWTCに突入する4時間前、それまでにない大きな反応を示したのだ。
しかしその時、まだこの箱が示した結果を誰も信じることはなかった。単なる偶然に過ぎないとして、やがて忘れ去られた。それは彼ら科学者にとって当然の態度である。しかし更に驚くべきことが起こったのは昨年、12月のことである。それは人類史上に残る未曾有の大惨事となったインドネシアの津波の直前である。この黒い箱は、その時も再び、かつてない程の、大きな反応を示したのである。
「これは世界の常識を覆すものです。」そう語るのはロバート・ネルソン博士 – 米プリンストン大学の名誉教授 – である。現在、博士はこの「ブラック・ボックス現象」をベースに、世界的な未来予知プロジェクトを打ち立てている。
「このプロセスについて、現在までに分かっていることは本当にまだわずかです。まだ本当に真っ暗な闇の中なんです。」
グローバル・コンシャスネス・プロジェクト
そう語るネルソン博士が現在進めている「グローバル・コンシャスネス・プロジェクト」(世界意識計画)は米プリンストン大学に中心が置かれる、これまで前例のない極めてユニークな実験である。その計画の目指すところは、我々人類が無意識に共有する潜在意識を検知することにあり、そしてそれは結果として未来の予測に繋がるというのである。
現在、この計画には米国を始め、英国、オランダ、ドイツ、スイスなど41の国々から、75人の著名な科学者らが名を連ねている。また一部からは馬鹿馬鹿しい実験であるとして、早くも非難を浴びながら、彼らは一見して、非科学的にも見えるその不思議な実験に、長期的な姿勢で臨んでいるという。
「こうした超自然現象的な研究というものは、往々にして時間の無駄になりがちです。しかし、このグローバル・コンシャスネス・プロジェクト(以下 GCP)は全く違います。そこに明らかに何かが現れているのは間違いありません。しかし、問題はそれが、何を意味しているかが分からないという点にあります。」そう語るのは研究に参加するアムステルダム大学の物理学者ディック・ビアーマン博士である。
今回の研究の発端は、1970年代後半、プリンストン大学教授だったロバート・ジャーン博士が行った実験がもとになっている。博士は、現代の科学者として真面目に超常現象 – テレパシー、テレキネシス、ESPなど – の研究に取り組んだ先駆として、こうした現象を現代的な設備で計測しようとした人物である。そして博士が生み出した計測器のひとつが、一見して粗末な例の黒い箱 – ランダム・イベント・ジェネレーター(以下、REG)だった。
この機械の仕組みは至ってシンプルである。それは単にコンピューターの単純計算によって1と0をランダムな数列として吐き出すというもので、その一連の数値を結んだパターンからグラフを作り、プリントアウトされる。そしてこの場合、通常の確率ならば、0と1はそれぞれほぼ同率で出現するため、グラフは直線に近いものとなる。しかしそこに何らかの偏差が生じた場合、グラフは緩やかな曲線を描くという仕組みになっている。
そして1970年後半、ジャーン博士はこの装置を用いて、人間の意思が装置の結果に影響を及ぼすかどうかという実験を行った。博士は道行く人をつかまえ、機械に念を集中するよう頼んだのだ(具体的には博士はグラフの先頭を持ち上げ、末尾を下ろす事をイメージするよう、被験者に頼んだ)。
そして結果、装置は見事に反応を示したのである。博士は無論、この結果に対し、何ら科学的な説明を行うことは出来なかった。しかし博士はその後も実験を続け、全く無作為に抽出した一般人が次々と装置に対して、明らかな影響を与える現象を確認したという。
「もちろん現在においても、これら実験の成果、そしてその原因は説明が出来ないものです。しかし、確かにそれは上手くいったようです。そして何より、それは今でも続いているんです。」
そう語るネルソン博士は、この一連のジャーン博士の実験を更に拡張し、ある時期アメリカで流行した集団的な瞑想がこの装置に対し、影響を及ぼせるかどうか実験をはじめたのである(ジャーン博士があくまで被験者を個人としていた)。そしてその結果は一目瞭然だった。集団が行った瞑想は、ジャーン博士のときと何ら変わらず、装置に対し、明らかな影響力を見せた。そして以来、ネルソン博士はこの現象の本格的調査に乗り出したという。
世界中に置かれた”目”
現在、博士が指揮するこのプロジェクトでは、世界中に凡そ40機のREGを設置し、それらが吐き出したデータをインターネットを介してプリンストンの中央サーバーに日ごとに集めている。そして集積されたデータを元に、グラフが作成されるという仕組みである。
そして実験が開始され、しばらくの間は当然のように平坦に近いグラフのプリントが続けられた。しかし、ある日のことである。世界に設置されたREGは本来の状態から著しく逸脱し、大きな偏差を生み出した – 結果、グラフはそれまでに例のない急激な上昇を示したのだ。
グラフは一体何に反応したのだろうか。グラフが大きく傾いた1997年9月6日、この日は、英国の元皇太子妃ダイアナの国葬が執り行われ、その様子を世界中の人々(数百万と言われる)が見た日だったのである(またこの日はマザーテレサの命日でもある)。
ネルソン博士はこのグラフの上昇、そしてこの世界的なイベントの間には共通項があるはずであると確信している。世界中の人々が感じた感情の起伏をREGが検知し、それがグラフの傾きとなったというのである。
では、一体いかにしてそれが可能になるのか?この問いに対して、博士はいまだ回答を持っていない。
しかし1988年、そうした報告を受けた世界中の科学者らは、ネルソン博士のもとに一同に会した。そして彼らはこの実験を更に大規模なものとして発展させることを決定し、かくして「グローバル・コンシャスネス・プロジェクト」が発足したのである。
以来、このREGはEggsと改名され、現在では世界41ヵ国に設置され、この実験の「目」となって – あるいは何かを検知しながら – ランダムな数値を吐き出し続けているという。
そしてこれまで、彼ら研究団によれば”その成果はあまりにも驚くべきもの”であるという。Eggsは世界的な大事件(例えばNATOによるユーゴスラビアへ爆撃、クルスク原子力潜水艦の事故など)を鋭く”検知”し、結果はその都度、明確にグラフとなって現れているというのである。またネルソン博士によれば、このEggsが感知するのは「事件」のみならず、世界的な祝祭 – 例えば年越しなどにも反応しているという(写真は1988年の年越し時のグラフ)。
しかし、このEggsに更に意外な反応が起こったのは、2001年9月11日 – あの忘れもしない同時多発テロ事件の日である。今なおニューヨークを始め、広がり続けるテロの脅威、全ての発端となったあの日、Eggsに奇妙な事態が起こったのだ。
それまでEggsが反応を示してきたのは「事件」が起こるその時、あるいはその最中に限られていた。しかし、この同時テロの際には、二機の飛行機が WTCに突入するその4時間前からグラフが急激な変化を示しはじめたのである。この結果はこれまでのEggsの反応と全く異なり、それはあたかも世界各地に設置されたEggsが、これから起こる世界的惨事を予告したかに見えた。
「そして私はこの時、この研究が何か我々にとって大きな意味を持っていることに気づいたんです。」ネルソン博士は語る。
しかしそれはにわかには信じがたい話ではある。あるいは常識的な科学者ならばこう言うだろう。「それは単なる偶然に過ぎない」と。
しかし、昨年12月のある日、Eggsはまたしても異常なグラフを叩きだし、それがもはや単なる偶然ではないことを我々の前に示した。
グラフに異常が観測された、それから凡そ24時間後のことである。インドネシア沖の海底に大地震が発生し、結果、あの人類史上未曾有の大津波災害が引き起こされたのだ。
GCPは未来を予測するか?
懐疑論者はこういうだろう。”世界的な事件などは、それこそ毎日発生している。そして科学者らはEggsが反応したときのみ、それにあわせて大きな事件を選ぶのだ。結局のところ、我々の世界は毎日のように何かがある。続く戦争、テロ、更には数多い世界的な祝日だってある。科学者はEggsが反応したときだけ、事件を関係づけ、無理やり有意な確率を見出しているに過ぎない”、と。
しかしこうした反論を、研究団はきっぱりと否定している。研究団によれば、彼らは非常に高度な機器と計算技術を用い、的確に数値反応を分析し、有意なものとそうでないものをきちんと分別することが可能である、と話している。
「我々自身、この実験で何らか間違いを探すべく、必死になって探しています。しかし、我々のうち誰も、そして恐らく誰にもそうした間違いを見つけることは出来ないでしょう。我々の得るデータがまぐれで当たっているとした場合、その可能性はほとんど100万分の1以下です。これはあり得ないことです。」
しかし依然、こうした発見に疑問を呈する学者は多い。英ゴールドスミス・カレッジの心理学者クリス・フレンチ博士はそうした懐疑論者の一人である。「GCPは確かに無視できない面白い実験結果を報告しています。しかし、私はそうした実験結果に興味をもって、同じようなことを実験してみましたが、彼らと同じような結果は得られなかったんです。実験は早い段階で終えてしまったので、断言することは出来ませんが、とにかく今回は失敗に終わりました。従って、まだ判断はしかねています。」
そう博士が語る通り、安易にこれら実験の成果を信ずることは出来ないのは事実である。しかし、物理学の法則がこうした未来予知の可能性を完全に排除するという明確な根拠も、またないのである。
例えば、時間が常に先に進むものではなく、後戻りするという可能性もまるで否定できるものではない。そしてまた、もし時間が例えば波のように満ちては戻る – 干満を繰り返すものであるとすれば、我々が先に見た未来をあたかも「思い出す」ようにして、それらを後に「予言」することさえ可能なのかもしれないのだ。
「時間が過去に逆行しているという証拠はたくさんあるんです。」アムステルダム大学教授、ビエールマン博士は語る。
「そしてもしそれが物理学において可能ならば、我々の心においても同じ現象が発生することは想像に難くありません。言い換えれば、我々の全ては、未来を見ることができるということです。そしてもしそうした能力があるとすれば、そこには理論を支える様々な証拠があるはずです。」
逆行する時間
オランダはユトレヒト大学教授、ジョン・ハートウェル博士はこうした人間が未来を検知する能力が存在することを証明した第一人者である。1970年代半ば、博士は脳波スキャンを用いたある実験を行った。
実験で博士はまず、被験者らに対し、いくつかの刺激的な絵を含む画像を見せた。そして結果、刺激的な絵を見せるたび、被験者らの脳波は絵を見せる前に比べ大きな反応を示した。ここまでは予想通りの結果である。
しかしここから予想外の反応が起こった。やがて被験者らは、刺激的な絵を見る数秒前にも、脳波において同様の反応を示すようになったのである。これはすなわちショッキングな絵が来る場合、彼らはその数秒前にそれを検知していることになり、いかなる方法でもってか、数秒先の未来を検知していることを示したのである。
その後15年近くに渡り、このハートウェル博士の実験は注目を浴びることはなかった。しかしそれから米国の科学者、ディーン・ラディン氏が類似した実験を行い、ハートウェル氏と同様の発見をした。博士の行った実験では、被験者の皮膚に電極を取り付け、その反応を調べた。これは現在ではウソ発見機の原理ともなっている方法である。
そしてラディン博士はハートウェル博士が行った「画像反応」実験を行い、その皮膚における電気反応を調べた。そして結果はやはり同様のものだった。被験者らは、ショッキングな絵が見せられる場合は、その数秒前に反応し、それが電気反応として現れたのである。そしてその後も博士は実験を繰り返したが、やはり同様の結果が見られた。これは通常、起こりえない現象であるという。
そしてこれら実験については、ビエールマン博士もその結果を認めている。「本当に信じられませんでした。私も彼らと同様の実験を行いましたが、確かに同じ結果が得られたんです。正直、驚きましたね。それ以来、私も時間について、もう一度考え直してみることにしたんです。」またビエールマン博士によれば、この実験はその後いくつかの著名な研究所でも実験され、同じ結果が得られたものの、世間に公表されていないと話している。
「彼らは、そんな常識外れな実験結果を発表して世間に笑われるのが怖いんでしょう。だからいまだに実験を公表しないんです。だから私は彼らに言ってるんです。いつかみんなで一斉に、この結果を公表しよう、とね。これなら一人だけ恥をかかなくて済むでしょう!というわけです。」
しかし、もしビエールマン博士の話すことが事実であるならば、これはもはや笑って済む問題ではない。
未来予知、世界意識
こうした実験がもしまだ我々の未知の科学的法則を明らかにするならば、それは例えば我々がしばし遭遇する「デジャヴ(既視現象)」などを説明することになるのかもしれない。
またあるいは、このEggsのような箱を用い、我々の未知能力を更に拡張することさえ、夢ではないのかもしれない。
ネルソン博士はこうした試論について、現在は楽観的である。そして今後も結論を急ぐことなく、長期的に調査を行う予定であるという。「いつか、我々はこの実験を通してこれから世界で起こる様々な事象を検知できるようになる時が来るかもしれません。しかし、まだ現在ではそれが一体どんな出来事なのか、そして何処で起こることなのかまで調べることは出来ないんです。」そして博士は冗談めかして続ける。「それが出来るようになるまでは、CIAに売りこむことも出来ないでしょう。」
しかしまた、ネルソン博士は未来を具体的に予測し、それらを未然に防止すること自体が、彼の研究の究極的な狙いではないことを強調している。
「私が研究を通して追い続けているのは、我々全員が共有している”何か”です。それは現在、神とも呼ばれるべきものかもしれませんし、我々が呼ぶように、世界意識(グローバル・コンシャスネス)とでも言うものかもしれません。現在の我々の姿は、あたかも個人主義の怪物です。今、我々は社会によって、個々がバラバラに引き離されています。しかし、それが人間のあるべき姿だとは思えません。本当のところでは、我々は、我々が自覚している以上に、心の奥のどこかで、繋がっていると思うんです。」
http://x51.org/x/05/02/1633.php
1秒毎に0または1のどちらかを生成し、
0の場合グラフ(赤線)を-1(下へ)、1の場合グラフを+1(上へ)進める。
通常ほぼ横ばいにグラフは推移するが、
世界に何かが起こるときにグラフが大きく傾くことがあるらしい。
http://ideatocode.jp/JavaScript/reg/
というわけでバイブススコープですけど、自分は臨死体験者、5次元を見てきた。
横にキラキラしている一直線のミルキーウェイを見ながら左が過去で右が未来と頭の中にテレパシーで言われるのですけど、この宇宙はマトリックス言語で書かれている。ニックボストロムのシュミレーション仮説というやつだ。0と1で書かれている。パソコンも0と1でプログラミングされている。ランダムイベントジェネレータとこのミルキーウェイはいろいろ相似している。ランダムイベントジェネレータは平穏の時一直線。何かあるときはグラフが乱れる。またアメリカのネバダの祭りバーニングマンのTHEMANを最後も乱数表が乱れるというのを聞いたことがあるが、その機械がランダムイベントジェネレータかどうかはわからないが、意識と数字は関係性があるとやはりそのように推考してしまうし、神聖幾何学とかにつながる。マトリックス空間に僕らは住んでいると考えると腑に落ちる。