ケルズの書は、8世紀に制作された聖書の手写本。
「ダロウの書」、「リンディスファーンの福音書」とともに三大ケルト装飾写本のひとつとされ、アイルランドの国宝となっており、世界で最も美しい本とも呼ばれる。
縦33cm、横24cm。豪華なケルト文様による装飾が施された典礼用の福音書で、四福音書(マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書)が収められている。言語はラテン語で、文字はインシュラー体。
聖コルンバの偉業を称えるために、スコットランド、アイオナ島のアイオナ修道院で制作が着手され、その後アイルランドのケルズ修道院で完成された。本来は貴金属製のカバーが取り付けられていたが、1007年に盗難にあった際にカバーは失われてしまった。 現在は、ダブリン大学のトリニティー・カレッジ博物館に所蔵されており、半年に一度のペースで展示するページが変えられる。
自分的にはこの絵の幾何学的な感じはDNAの螺旋とかを想起させる。
イスラムの幾何学、仏教の曼荼羅に近いビジョン。
どの宗教も真理はどれも近いとひとつの点に寄ってくる、間違いない。宗教は分離するより、融合したほうが真理は近い。というかそれが真理。
宗教戦争は一番真理から遠い状態であることを認識しなければならない。
日本人は神の概念のない無宗教の人たちの集まりであるが、神社も寺も教会もすべてにかわらない姿勢で接するアニミズム的な世界で類の見ない民である。
真理に遠く、逆に真理に最も近いのが日本人なのかもしれない。
調和とる民族。
ひとつに納めるには調和なのだ。