なぜか報道しない「天宮1号」
中国が独自に開発を進めている中国版宇宙ステーション「天宮1号」は、制御不能となり欧州宇宙機関(ESA)は中国の天宮1号が再突入するのは3月30日から4月6日の間と予測の幅を狭めたとのこと。北緯43度から南緯43度の間に落下する可能性が高いと分析。地球上空を周回する人工衛星や宇宙デブリの動向を追跡している米国やイタリアの研究グループが発表した。制御を失った再突入としてはかなり大きな構造物なので、燃え残ったものがどこに落ちるかが問題だが、今のところ打てる手はほとんどない。
「天宮」は、宇宙開発事業を担う中国国家航天局(CNSA)が2011年9月に打ち上げた中国最初の宇宙ステーションの実験機。直径3.4メートル、長さ10.5メートルの円筒形で、7×3メートル大の太陽光発電パネル2枚が取り付けられていて、総重量は8.5トン(推定)だ。
動画の説明によると「回転速度は毎秒2.2度まで大きくなり、2分43秒でその軸を1回転している」。撮影されたのは3月27日。これは今のところ落下前に撮影された世界で唯一のレーダー画像
2018年4月2日の7時26分~15時26分に墜落するという。
『天宮1号』の高さは3月31日の9時時点で高度174km、4月1日時点では165.6kmと8.4km低くなっている。
『天宮1号』が高度70km~80kmの大気圏に侵入する際に大気摩擦熱によって解体、もしくは消滅するとみられている。
落下場所は未定で落下2時間前に詳細な落下場所が確定する。『天宮1号』の落下により
人に当たる確率は1兆分の1未満としており、ほとんどの部品は海に落下するという。