グローバル産業化による世界中のハチの減少
蜂に攻撃すれば、たちまち囲まれ人間は死んでしまうことがある。なので害虫として人間は認識している方が大半だろう。
だが蜂は植物達の受粉のために作物の花粉を運び、世界の作物の3分の1が蜂の受粉に頼っています。
植物たちは蜂たちに蜜を食べさせ、その結果として植物たちは受粉ができる。
自然界のフェアトレードが行われている。自然の中で生きているものはなにかしら全て繋がりがある。
人間達は蜂による受粉がなければ、手作業で筆をつかって花粉を受粉させます。
トマトの花粉はおしべの葯のなかにがっちり保護されているのでマルハナバチは音階のドに近い周波数をあてドバっと花粉が出てきたところを持ち帰ります。
人工的にこれをやることも可能ですが非効率で蜂がおこなったほうが安くて良品のものを収穫できます。
蜂は二万種類以上いる。
蜂以外にもチョウやカブトムシ、コウモリ、鳥類なども花粉を運ぶ。
ミツバチのコロニーには4万から5万います。
蜂たちの健康管理はとても驚異的で蜂が病気になるとその蜂を巣から追い出し巣の健康を保ちます。
葉っぱにくっいている粘着質の樹脂をすり取りそれを巣に持ち帰りそれを巣の接着剤として使用する。
この接着剤が健康食品でおなじみのプロポリスである。
そのプロポリスは消毒剤、抗生物質にもなり、コロニー内のカビや細菌を撃退しているのです。なので5千年以上前から生息、繁栄してきたのです。
それが近年、コロニーが大量に死滅していっているのです。
要因は第二次世界大戦後の農業のやり方が変わったことで単一作物なので自然体系が変わっていって環境変異によりミツバチの数は半数になりました。
また電磁波の影響を受けミツバチの免疫システムがおかしくなっているという報告もありますが、おそらく一番の要因は2000年代からネオニコチノイドという農薬が使われそれが原因であると推察する。
ネオニコチノイドを摂取した蜂たちは神経毒にやられ、巣に帰れなかったり、死んでしまうのです。
なので死骸がみつからない。
農薬として世界100カ国以上で販売されているが、ヨーロッパEUではネオニコチノイド系農薬が禁止されています。
モンサント社のラウンドアップにはネオニコチノイド系農薬がふくまれており、ホームセンターでも普通に売られている。モンサントの問題はまた別に記事にします。
国連の科学者組織「IPBES」によると蜂たちがいなくなった経済損出は66兆円にもなる。
我々の個々の努力としてはならべく殺虫剤を使わず、お花を植えて蜂を助けましょう、それが自分たちの食料や生態系を守ることにつながるからです。
全ては繋がっている。
マルハナバチ
マルハナバチはミツバチ科ミツバチ亜科の昆虫で、世界で約250種が知られている。アジア中央部の草原地帯に分布の中心をもちヨーロッパ、東アジア、東南アジア、南北アメリカ大陸にも分布する。日本には15種のマルハナバチが生息している。
マルハナバチは、複雑な移動スキル・原始的な文化・感情を備えた驚くべき昆虫なのだ。しかも道具すら使用することができるのである。
下の動画はマルハナバチに黄色い玉を目的地に運んだら砂糖水をもらえるゲームです。