ジェイソン・パジェットとシュミレーション仮説

ジェイソン・パジェット

ジェイソン・パジェットさんは、暴漢に襲われ頭部に損傷を受け、暴漢に襲われた翌日、シャワーを浴びると水が幾何学に見えた。そして風景が幾何学や数式に見える共感覚と後天性サヴァン症候群を身に着けることになる。こうした後天性サヴァン症候群が確認された患者は世界でも40人程とかなり少ない。

そして数学と物理学の分野で天才ぶりを発揮することになる。サヴァン症候群の患者は、精神的な障害をもつ一方で完全記憶や絶対音感など、ある分野において極めて高い能力を有することで知られています。なので幾何学の概念「フラクタル」をどんな困難なものでも数週間で手書きで完成させてしまう。

ジェイソン・パジェットさんは、フラクタルのイメージが見え、物体の境界がなめらかではなくなり、ものの移動もスムーズではなくなりました。例えるなら誰かが映像を再生したり一時停止したりを繰り返しているような感じで、世界の流れがとても速くなったのです。

その後、彼は大学で数理学を研究するとともに、フラクタル図形や円周率に関するさまざまな図形を描いていて、それが国際的に注目を集めている。

フィンランドの医師Berit Brogaard氏によると、パジェットさんの脳は左側、特に頭頂葉がより活発化し、神経伝達物質が彼の脳の左部分に大量に集まり、脳内構造を変えた。

ジェイソン・パジェットさんがフラクタルを描いているとき、左脳が排他的に使用されている。左脳は思考・論理を司るところで、右脳は知覚や感性を司るところといいます。サヴァン症候群の多くは、知的障害や発達障害がある方は、左脳のかわりに右脳が発達している。

またビジュアルを生み出すにあたって、脳の視覚野がまったく関与していない、通常は記憶と関連しているという側頭葉の部位も活性化していない。つまり視覚的な特徴やビジュアルというものは脳の記憶や視覚野以外の領域でも生成できるということを示しているのではないか。ということだ。

共感覚

共感覚とは、一つの感覚の刺激によって別の知覚が自然に引き起こされる感覚をいい、10万人に1人の人が持っているといわれる。 5と2の黒字の数字が混ざった中から、2だけをみつけることは通常難しいが、「色と数字の共感覚」をもつひと人は、5と2が別々の色のように見える。

視覚

目の補正だったりで見え方が違うわけで、基本みんな三色で見ているけど亀とか赤外線もいれて4色で見ているとか、いったい色って?色覚って?

左の写真が右のように見え、右はまた違う色に見えるらしい。 目の補正の問題らしい

見え方は以下の2通りあるようだ。

  1. ベースは「グレー」ラインと靴ひもは「緑(ミントグリーンと表現した方が適切かもしれない)」
  2. ベースは「ピンク」ラインと靴ひもは「白」

この写真は白と金に見えるらしい

我々はシミュレーションの中で生きている

このように一夜にしてジェイソンパジェットさんは幾何学が見えるようになってしまったらしいのですが、自分的にはこのような話を聞くと思い浮かべるのがまず自分が臨死体験の時見た、フラワーオブライフ。これと話がとても近い。あと思うのがシュミレーション仮説というものだ。簡単に言うと我々はシミュレーションの中で生きている。ということだ。

シュミレーション仮説はいろいろな裏付けをもって語られるのだが、これはこれで別の時に詳しくまとめたいと思う。この話は説明するのにかなり大変なので,ざっくりいうと物理学とか宇宙論とかいろいろあるので要因が、なのでその話は今度また。でも限りなくこの世の中は数字で表記が全てできるとか、さらに数字はなくて幾何学ですべて万物は説明できるとか言いますしね。シュミレーティッドリアリティを感じますね。

哲学者ニック・ボストロムが言うとこうなる。

  1. 何らかの文明により、人工意識を備えた個体群を含むコンピュータシミュレーションが構築される可能性がある。
  2. そのような文明は、そのようなシミュレーションを(娯楽、研究、その他の目的で)多数、例えば数十億個実行することもあるだろう。
  3. シミュレーション内のシミュレートされた個体は、彼らがシミュレーションの中にいると気づかないだろう。彼らは単に彼らが「実世界」であると思っている世界で日常生活を送っている。

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